年齢制限はあるのか
中高年世代でも挑戦可能
年齢制限の有無
介護業界に転職するにあたって気になるのが、はたして年齢制限はあるのかどうかという点です。結論からいうと、年齢制限はありません。40代や50代でも介護業界に挑戦する人は多いです。これまでの経験や資格、条件によっては60代でも転職可能です。正社員雇用の場合、定年退職制度を採用している事業所も多いですが、最近は嘱託や非常勤などで60歳以上の人材を雇用するケースも少なくありません。ただし、利用者を直接介助する業務に就く場合は身体的な負担が大きいことを忘れないでください。その場合は体力に自信があり健康を維持できる人でなければ務まらないでしょう。また、無資格で正社員に応募するのはハードルが高いです。
どの年代が多いのか
実際、現場で活躍しているのはどのくらいの年代の人たちなのでしょうか。総務省統計局が発表している主要職種別平均年齢の統計データによれば、福祉施設介護職員は男性が39.0歳、女性が43.5歳です。ホームヘルパーは女性が48.6歳、介護支援専門員は女性が50.6歳です。また、65歳以上の介護職員は全体の1割以上いて、60歳以上になると全体の2割以上もいます。入職経路としては、再雇用や定年延長によって同事業所で就労を継続する「定年延長型」、経験者が別の事業所に転職する「介護転職型」、他職種で定年後に介護業界に転職する「セカンドキャリア型」が多くなっています。男女比は圧倒的に女性が多いです。
このように、比較的年齢層の高い女性が幅広く活躍しているのが介護業界です。超高齢化社会が加速している状況の中、より多くの介護人材を確保するためにミドル層からシニア層まで幅広く雇用しています。今後もこの流れは続くことが予想されるため、介護業界に興味のある人は今のうちに資格取得に取り組み、実務経験を積んでおくことをおすすめします。
これを機に挑戦してみよう
介護業界には基本的に年齢制限はないと考えていいでしょう。むしろ中高年世代が多く活躍し、別の業界で働いていた人でも新規参入しやすい状況です。どの事業所も人手不足なので、資格を取得しておけば即戦力として歓迎されるでしょう。また、働きながら資格を取得し、キャリアアップできる業界でもあります。熱意があれば何歳からでも挑戦可能です。自分の年齢に引け目を感じて躊躇していた人は、これをきっかけに介護業界に飛び込んでみましょう。前職が別業種であっても、その経験を介護現場に活かせる可能性もあります。特にマネジメントスキルを持つ人材は歓迎されるので、前職で管理職に就いていた人は狙い目です。
正社員として活躍したい人へ
正社員を目指すなら資格を取得しよう
介護業界で正社員として働くのであれば資格を取得してください。無資格でも働けますが、資格がある方が断然有利です。未経験の人は「介護職員初任者研修」を取得し、最終的には国家資格である「介護福祉士」を目指しましょう。